活性酸素が引き起こす病気とは?
活性酸素は本来、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃する重要な役割を担っています。ところが、その量が過剰になると、健康な細胞や組織までも酸化させてしまい、さまざまな病気の引き金になることが分かってきました。
動脈硬化と循環器疾患

活性酸素が代表的に影響を及ぼすのが「コレステロール」です。血中のコレステロールが酸化されると、「悪玉コレステロール(LDL)」へと変化し、血管壁にへばりついて血流を妨げ、動脈硬化を進行させます。
動脈硬化が進むと、高血圧の発症リスクも高まり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重大な病気につながります。
一方で、「善玉コレステロール(HDL)」は血中の余分なコレステロールを回収し、動脈硬化を防ぐ働きがありますが、活性酸素の影響でその働きが低下してしまうことも報告されています。
肝臓機能へのダメージ

肝臓は、人体で最も酸素を消費する臓器のひとつです。つまり、活性酸素が発生しやすく、その害を受けやすい場所でもあります。
さらに、活性酸素が脂質と結びついてできる「過酸化脂質」は、血液を通じて最終的に肝臓に蓄積しやすく、肝細胞に酸化ダメージを与えます。これが長期的には肝機能障害や脂肪肝へと進行する可能性があります。
呼吸器系・消化器系にも悪影響

肺もまた酸素を大量に取り込むため、活性酸素の発生源として知られています。肺の組織が酸化されることで肺硬化症や慢性炎症につながるリスクがあります。
胃では、活性酸素が胃粘膜を傷つけることで、胃潰瘍や胃炎の悪化を引き起こすケースが見られます。さらに、腎臓にも過酸化脂質が蓄積しやすく、腎機能の低下に拍車をかける原因となります。
美容面への影響:シミ・シワ・老化の促進

皮膚の表面も例外ではありません。紫外線や大気汚染などで活性酸素が発生し、肌の細胞を酸化させることで、シミやシワ、たるみといった加齢サインが進行します。まさに“体のサビ”と呼ばれる所以です。
活性酸素から身を守るには?
日々のケアで酸化ストレスをためない
活性酸素は生きていく上で避けられない存在ですが、食生活や生活習慣の工夫で、その影響をやわらげることができます。
特に、抗酸化成分を含む食品や栄養素を意識的に摂ることが大切です。
セサミン、ポリフェノール、ビタミンE、βカロテンなどは、体内の酸化ストレスをケアするサポート成分として知られています。
最近では、これらの成分を手軽に摂れる黒ごま健康法(セサミン配合)サプリメントも人気です。
食事だけで補いにくい栄養素をサポートして、毎日の健康維持やエイジングケアの一助として取り入れてみるのもおすすめです。
※本記事は健康維持・美容を目的とした一般的な情報提供です。
特定の疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。


