活性酸素は、細胞を酸化させることで老化や生活習慣病などに関係すると言われていますが、近年の研究ではDNAの損傷にも関与している可能性が示唆されています。

DNAを傷つける「酸化ストレス」

活性酸素は脂質と結びついて細胞膜を酸化させるだけでなく、その影響は細胞内部の**DNA（遺伝子情報）**にまで及ぶことがわかってきました。

DNAは二重らせん構造を持つ繊細な分子です。
ところが、強力な活性酸素はこのらせんを切断したり、一部を変質させたりして、遺伝情報を乱してしまうことがあります。

この“遺伝子の誤作動”こそが、細胞の異常増殖、つまり「がん化」につながる要因のひとつと考えられています。

体には「修復力」も備わっている

もちろん、私たちの体にはがん化を抑制する遺伝子も存在しています。
DNAが損傷しても、修復機能がしっかり働けば、細胞は正常に戻ります。

しかし、ストレスや加齢、生活習慣の乱れなどが重なると、この修復力が追いつかなくなり、活性酸素による酸化ダメージが蓄積してしまいます。

こうして体内では、「活性酸素による酸化」と「抗酸化による防御」のバランスが崩れ、がん細胞の発生リスクが高まると考えられています。

日常生活に潜む酸化ストレスの要因

私たちの生活環境には、タバコ、アルコール、紫外線、大気汚染、食品添加物など、活性酸素を増やす要因があふれています。

こうした酸化ストレスは、一日一日の小さな積み重ねによって、少しずつ体に影響を与えていきます。

がんは日本人の死因の第一位であり、その背景にはこうした酸化ストレスの慢性化も無関係ではないと考えられています。

抗酸化習慣で、細胞を守るサポートを

活性酸素の影響を完全に防ぐことはできませんが、日々の食事や生活習慣を見直すことで、体の内側から抗酸化力をサポートすることは可能です。

特に、セサミンやポリフェノール、ビタミンEなどの抗酸化成分を含む食品は、細胞の酸化ストレスを和らげるサポートが期待されています。

最近では、これらの成分を手軽に補える黒ごま健康法（セサミン配合）サプリメントも注目されています。
ストレスや加齢による酸化ダメージが気になる方は、毎日の健康維持の一環として、上手に取り入れてみてもよいでしょう。

※本記事は健康維持や美容のための一般的な情報提供を目的としたものであり、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。